運命じゃない人 <2004/日本>
運命じゃない人 <2004/日本>
★★★★★★☆☆☆☆ (6points)
素直におもしろいですよ、これ。でも、脚本家の「これ、うまくない?」っていう「したり顔」が画面から滲み出ちゃってるので、好き嫌いは分かれるでしょうね。
脚本がよくできてます。複線を張りまくり、それが最後にちゃんとした形で収束します。うまい、です。
でも、それがこの作品の、いいところでもあり、また悪いところでもあり…。
こういう脚本勝負の映画(低予算だからそうならざるを得ないのは分かるんだけど)って、どうしても作家さんの技巧とそれをなんか見せびらかせてるような「してやったり感」を感じちゃうんだよね。「どう、これ?うまくない、おれ?ね、うまいしょ?」、みたいな。たしかに、うまいよ、そりゃ。でも、やっぱり、「だから、何?」って言いたくなる自分がどこかに、いる。ソフトウェアのプログラミングじゃないだから、そんな細かな「精緻化合戦」してどうなるよ、って。
でもね、そんなネガティブな思いをどこかに抱えつつも、素直に楽しめました。でも、あくまで、「楽しめた」ってだけで、後に何が残るわけじゃありませんが…。
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