ゆきゆきて、神軍 <1987/日本>
ゆきゆきて、神軍 <1987/日本>
★★★★★★☆☆☆☆ (6points)
なんか分からないけどスゴイものに震える感覚。
奥崎謙三のベクトルが向かう方向性(暴力)は共感できないが、そのベクトルの長さ(強度)には正直震えた。共感するとかしないとか、理解できるとかできないとか、そんな範疇じゃないところで、なんかすげぇ…、と思った。頭でっかちになった世の中で、それでも人間は、人間のことば(論理的な正しさやら倫理的な正しさやら)にじゃなくて、その人の思い(情熱やら情念やら怨念やら)に動かされる生き物なのね…。
映画のいい所ってそういう「なんかよく分からない(=説明できない)けどすごい」ものを説明することなしに映像として提示できることにあるんじゃない?これ、ただただ「変なおじさん」を追いかけて撮り続けただけの映像なので「映画としては面白くない」とか言われてるけど、よくよく考えてみると映画の王道は踏み外してないんじゃないかな。
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