トゥルー・ロマンス(True Romance) <1993/米>
トゥルー・ロマンス(True Romance) <1993/米>
★★★★★★★☆☆☆ (7points)
タランティーノが書く恋愛モノ。なるほどね、って感じ。
舞台は寒々さの漂うデトロイト、漫画屋さんのバイト店員のクリスチャン・スレーターと駆け出しコールガールのパトリシア・アークエットが、突然出会って恋に落ちる。
きっかけは、漫画屋さんのオーナーが、クリスチャン・スレーターのBirthdayPresentとして、コールガールのパトリシア・アークエットを手配したこと。
なんで恋に落ちたのかは、まったく不明…。
何も語られない。
でもそれはそれでいい感じ。
その後は、いつものタランティーノ節。
ドタバタの末、ドンパチ。
この映画でも、パトリシア・アークエットへの愛を証明せんがため(たぶん)、コールガールの元締めたるゲーリー・オールドマンを殺しに行って、実際に殺しちゃって、パトリシアの服だと思って奪ってきたスーツケースの中身が実は大量のコカインで、ラスベガスに行ってそれをハリウッドのプロデューサーに売り払おうとして…。追いかけてくるギャングと、大物狙いの警官と…。最後は、あり得ないドンパチの末、2人は無事カンクーンへ。
ドンパチはお決まりのことなので置いておくとして…、この映画のクライマックスは、クリスチャン・スレーターとパトリシア・アークエットがエッチした後、2人でベッドに手をつないで座っているシーン。
このシーンを見るだけでもこの映画を見る価値がある。
猥雑さの中の純粋なもの…というかなんというか。
なんか妙に切なくなる。
クリスチャン・スレーターの父親役のデニス・ホッパーが、格好良すぎ。ああいうオヤジになりたいもんだ。
ゲーリー・オールドマンは気持ち悪すぎ。演技うまい証拠だよなあ。
ブラット・ピットは本当にちょい役で、やたら猜疑心のないジャンキーの役。追ってくるギャングたちに全部話しちゃう。ブラット・ピットって完全なるイイモンよりも、ああゆうダラシナイ役を演じさせたときの方が、いい味だすような気がするな。
|