2006/12/29

半落ち <2004/日>

半落ち <2004/日>

★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (1points)

かぁ~、もったいねぇ~~~~。

世紀の駄作。

原作は良い。

が、映画の尺に物語を合わせるという発想が、ない。小説の内容全部まるまる2時間に詰め込んでどうするよ…。

…台無しです。

イメージ的には、映画版『日本の論点』。広くて薄い、現代社会の問題点のカタログ化。

前半戦は、警察vs検察vsマスコミの”ありきたりな”構図で攻めるも、いかんせん、決定打なし。城もしくは柳沢。フォワードのくせしてシュート打たず。い~ところでパスして「してやったり顔」。

後半戦は、ハーフタイムのジーコの叱咤が効いたのか、作戦変更。一転して、これまた”ありきたりな”命の問題へ。尊厳死派vsあくまで介護派。寺尾聰が絶妙のスルーパスを繰り出すも、吉岡秀隆が空振り連発。1人得意のナルシストゾーンに入り、脈絡なく、クルクル回る。そうこうしている間に、鶴田真由の素人演技でファウル。PK献上。鉄の壁樹木希林をもってしてもさすがにPKは止められず、あえなく失点。試合終了。

こういうことは、映画じゃなく、2時間ドラマでやって下さい。

以上。