2007/05/11

パッチギ!LOVE&PEACE <2007/日本>

パッチギ!LOVE&PEACE <2007/日本>

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (採点不能、つーか採点したくない)

あぁぁ。がっかりし過ぎて、何も言えない。あぁぁ…。

前作「パッチギ!」は実は私の「心のベストテン第一位」(古い…)なんですよ。あまりに好き過ぎて、レビューなんて書けないくらい。たぶんもう30回以上は繰り返し観てて、そのたんびに、泣かされてる。

で、その続編のこれ、試写会行って来ました(ずいぶん前だけど)。

…空いた口が塞がらない、ってのはこういうことを言うんでしょうね…。あまりの駄作ぶりに唖然とした。

ネット上では、反日感情がどうの、歴史認識がどうの、って相変わらず喧々諤々、不毛な議論が前作同様、巻き起こっているみたいですが、そんなことはどうでもよくて…、”映画として観て”、これ、救いようのない駄作です。

物語が全部中途半端で焦点なし。せっかく、父親との血の繋がりやら、息子の病気やら、芸能界でのキョンジャの苦悩やら、おいしいネタがこんなにあるのに、全部、ちゃんと料理できず。

役者も役者でこれまたどうしようもない。アンソン役の井坂俊哉はただの気のいいあんちゃんで、なんかウルトラマンなんちゃらのなんちゃら隊員とかで出てきそうな感じ。キョンジャ役の中村ゆりはたしかにかわいいんだけど、かわいいだけ。明らかに意図してやってるアヒル口がやたら鼻につく…(笑)。

やっぱりさ、「パッチギ!」は青春映画であるべきなんだよ。3作目、作ってもいい。でも、頼むから、安易に物語を先に進めずに、「岸和田少年愚連隊」方式に変えてくれ。…でも、たぶん、もういくらやっても駄目でしょうね、これじゃ。1作目は奇跡だったんだ、と自分に言い聞かせて、これだけをこれからも観ていくことにします…。

はぁ。