鰐 -ワニ- <1996/韓国>
鰐 -ワニ- <1996/韓国>
★★★★★★★☆☆☆ (7points)
大好きなベクトルの映画。清濁併せ呑む、というよりもむしろ、99%の濁の中にこそ1%のそれこそ純度の極めて高い結晶化した清がある、というロマンティシズムの極致。
突然ですが、ギドクを好きだと公言できる人間に悪い人はいません。断言します。だって、その人って、おれってロマンチック、って人前で言ってるのに、それを言ってしまうほどロマンがないことはないってことに気付かないほどとっても素直な人なんだから。
でもね。そうと分かりつつ、やっぱり、わたし、好きです。ギドク。
人間てさ、やっぱり、こうだよね、って何の根拠もないんだけど、妙に納得させられます。
で、やっぱり、映画って人間を描かないと駄目だよね、ってこれまた何の根拠もないんだけど、そう思わされます。